ちと放課後等デイサービスに通って教えるという機会を頂いていたんです。障がいを持っている子どもたちとの触れ合いを通して、ハブとしてのアートの可能性に気づきました。チという教育法にも興味を持って、創業者の木庭会長に「レッジョについて勉強をしたいんです。研修に行かせてください」と相談しました。「面白いから行ってもいいけど、必ず何か会社に持って帰って形にしてね」って言われて、ちょっと覚悟を決めて学びに行きました。レッジョの研修を受けた時のキーワードでとても印象に残っているのが、自主性=自分の考えたことを相手に伝えて、それだけじゃなく、じゃあどうしたらできるかを一緒に考えるということが中心にあるということ。これはありがとうファームの目指している姿勢とすごくリンクしていて、「無理なくできる」と思いました。んなを巻き込んで、オープンに向けて、作戦を練りました。理念の共有や、アイデア出し、どこから廃材をもらいたい?等、試行錯誤。みんなのアイデアをどこかしらに全部取り入れて、自分が関わるんだみたいな感じのチームをつくりあげていきました。回ミーティングしているんですけど、回を重ねるハブラボをはじめる前、毎週一回、メンバーた時を同じくして、レッジョ・エミリアアプロー1年前くらいから想いをメンバーに伝えて、みハブラボに関わっているメンバーは13人。週一毎にみんなが積極的になって、任せられることも増えてきました。そんな頼もしい変化は随所に見られます。例えば「しもてぃ」にはリーダー兼議長を務めてもらってるんですが、彼はミーティングを回して最後みんなをまとめて次回の準備まで全てやってくれるようになりました。足りない備品まで全部申告してくれます。カスミンはハブラボにきた子どもたちの中でちょっと手持ち無沙汰な子とか、集団が苦手なこと子とかがいるんですが、いつのまにか、すっと寄り添って二人でお絵描きしているっていう場面がよくあって、そういう子を発見して自主的に動いてくれるようになりました。自分も騒がしい場所でワイワイするのが苦手だから、そういう子どもたちの気持ちがよく分かるんだとおもうんです。ハブラボに通ってくれる子どもたちからは、自分の意見を言えるようになってきているというのを感じます。「こうしたい」とか「こんな風にしてみたいんだけど」とか、最初はもじもじしてた子が「こんなものをこうしたい」って相談してくれるようになりました。 ミーティングでいつも共有しているのは、子どもたちへのアプローチの方法について。子どもが「知りたい」と言った時に、伝えるようにしよう。最初から答えを用意するというより、一回失敗するのをみて「こうしたらいいよ」と提案してみよう。ちょっと工夫できる時間とか、失敗しても全然平気とか、そういう体験をしてもらえるような場にしようって。メンバーに対しても、10言ったことを10きっちりしてね、というよりは、自分で考えることができるふうに、ちょっと失敗しても全然平気って。ハブラボではその辺を気をつけているかもしれないです。塾みたいにならないように。本来のレッジョは、現場が幼稚園なので、毎日子どもたちに接することができて、いろんな変化をもっと細かくキャッチできる。でも、ハブラボは月一、二回しか会えないから工夫が必要で、どうやったら気持ちを子どもたちに継続してもらえるか、という所が課題です。ハブラボのようなハンディキップ持った人が先生になって、アートというものを媒介にしていろんな人が交流できる場が各地に広がったらいいなと思っています。交流の場づくりのヒントをハブラボスタッフから発信して、こんな場所が全国に増えていってくれるというのが私の夢です。まだまだ、最初にイメージしていた構想の3分の1くらいしか実現できていないので、これからの私たちの奮闘にご期待ください。 31毎号のチラシ作成も担当。来てくれるかな?楽しんでくれるかな?子どもたちを思い浮かべながら心を込める。バックナンバーは巻末に掲載。
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