その子がその子らしくいるのを見ることが嬉しい︒来た子に対してなにができるかな︑というのをコツコツやってる︒ハブラボは、工具も刃物もぼっけぇ自由に使ってもらえるんですけど、今まで誰も大きい怪我はしていないというのが僕にとって一番重要なことです。やっぱりケガについては、一番神経を使います。恐竜を作るのが得意な子がいるんですけど、彼はここで初めて切り出しナイフを使いました。今では何も手伝わなくても、経験を積み重ねて、使う道具や作れるものが増えて、遠くから見てるだけ。それが嬉しいんです。僕自身の変化としても、ハブラボをはじめる前よりだいぶ明るくなったと思います。対人緊張があって、今も手が震えるということはあるけれどそれをオープンでいられるようになりました。子どもに「手ふるえとるよ、なんで?」って聞かれても「僕もなんでか分からんけど震えるんよね。」って。子どもも、「ああそうなん﹄って、結構、あっさり言ってくれるんで、僕も逆に「あ、こんなんでいいんだな」って思えてきました。最初は、どんな人が来るんだろうとか、すごい不安の連続でしたが、「考えても、子どもたちが何を作りたいかなんて分からんし」と開き直ると気持ちも軽くなって、今では「さあ、何作ろうか」って明るく迎えれるようになりました。ハブラボの先生15 ハブラボリーダーしもてぃ / 造形作家
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